■3月20日の読書日記

篠田節子、仮想儀礼


〈現実の社会で、主役を張れない若者たちが、それぞれ自分を主人公にした物語を紡いている〉

〈嫌なことは何もしないで、嫌いな奴とはつき合わずに、クリエイティブな職業について、マスコミにチヤホヤされている連中がいることは確かだ。しかし特殊な例だ。はっきり言って、いいうちの坊ちゃん、嬢ちゃんだよ。親に、金かあるか教育があるか人脈があるか、そのどれかだ。たいてい全部ある。〉