〈 私の場合、まずギャグで意表をつきます。どうでもいいような、ある意味くだらないギャグを言います。素直に笑ってくれたら、もうこちらのペースです。相手が笑って心を開いてくれれば、心の内を見極めることができます。もし笑いがないようなら、すぐに作戦変更。
 そのときは、「では本題に入ります」と切り替えればいい。ギャグは相手の空気をつかむためにやるだけで、深追いする必要はありません。意表をつく作戦というのは奇襲ですから、弱者の戦法です。要は懐に飛び込めればいいのです。 〉
『本気論』斎藤正勝